電気の技術で市民のライフラインを支える
金沢市役所に興味を持ったきっかけを教えてください。
金沢で生まれ育ち、就職活動を行う際はまず地元で働くことを考えていました。その際に、「技術職の公務員」という働き方があることを大学の就職支援室で初めて知りました。大学では情報システム工学を専攻していましたが、自分の将来像を探る中で、メーカーとして専門的に製作・保守等を担っていくよりも、幅広く設備をメンテナンスする方に適性があると感じました。
プラント一体として維持管理を行うことが、私の目指したい将来像とマッチングしました。金沢市役所の電気の職種は、市民のライフラインを担うプラントでの業務が多いことを聞き、自分が持つ技術が市民の役に立つのであればぜひその役割を担いたいと思いました。自分の生活圏に直接結びつく所で職責を果たすことは、モチベーションや目的意識を維持向上することに強く結びつくと考えています。
不具合からの復旧、原因の可能性を探る苦悩とその先にある充足感
現在担当している業務はどんな内容でしょうか?
下水を処理する過程で下水汚泥というものが発生します。金沢市では、焼却することで汚泥の量を減らし、発生した灰の一部をアスファルト合材(アスファルトフィラー)にすることで有効利用を図っています。そのため、汚泥を処分しやすくするために燃やして灰にする焼却設備が必要になってきます。
私はその中で、焼却設備の維持・改良を主に担当し、工事の設計・監督業務や、点検などの業務を行っています。設備の運転中に電気的な不良や故障が生じた場合、その症状が確認できても、原因が簡単にわからない場合がしばしばあります。そんな時、不具合が生じる原因の可能性を一つずつ探っていき、あらゆる角度から調査を行いながら原因を突き止めます。その原因を突き止め、適切な対処をして正常に設備が復旧したときは喜びもひとしおで、何ともいわれぬ充足感に包まれますね。
日々の業務で得られる知識と経験生かし、資格取得を目指す
今後の目標を教えてください。
プラントの安全を保つための業務には、高度な電気系の技術が求められます。日々の業務の中で経験と知識が培われていることを実感しており、その経験と知識を活かして電気系の資格の取得を目指したいと考えるようになりました。どれだけ経験を重ねても、知識を深めてもそれが日々の業務に還元されなければ意味がないとも考えています。
資格を取得するには、業務の中で得た知識や経験に加えて、体系的な勉強も必要となります。合否にかかわらず、学ぶことは必ず仕事に還元できると思っていますので、プライベートの時間も勉強に打ち込むように心がけてまずは資格取得を目指します。
メッセージ
1日のスケジュール
-
始業
朝礼で下水処理の状況を課内全員が共有します。また、日報で処理量や水質などを確認します。
-
メール確認等
設備の修繕などに関して、メーカー・工事業者とメールや電話でコンタクトを取ります。また、下水処理などに関する照会依頼に対応します。
-
打合せ
現在行っている工事や保全業務について、関係者と打合せを行います。
-
点検 現地調査
不良が生じている設備の調査や、中央監視室でプラント状況の確認を行います。
-
昼休憩
小説を読んだりして、リフレッシュします。
-
工事立会
工事現場の進捗状況の確認や、必要な設備の操作などを行います。
-
現場作業
不良が生じている設備の測定器を用いた詳細調査や、可能であれば修繕作業を行います。
-
作業報告
その日に行った作業内容や、設備の状況などについて係長に報告します。
-
終業
メールの確認や資料作成を行ったあと、帰宅します。