「仕事が目立たない」＝「市民が健康に生活できている証」

仕事の「やりがい」や「醍醐味」について教えてください

直接市民と接する機会はなく、あまり誰かの目に留まる仕事ではありませんが、「仕事が目立たない」＝「市民が健康に生活できている証」だと思います。皆さんが不安なく食品を買って食べる、感染症の危機にさらされない、それを当たり前の生活として過ごしてもらうために業務を行っています。食中毒などが起こったときには、全員が協力して検査に臨みます。考え得るすべての検査を行っても原因がわからないときもありますが、原因を突き止められたときには達成感があります。検査結果が衛生管理の改善や健康被害の防止に繋がってくれたら嬉しいです。
また、検査結果は、市民のために有効に活用されてこそ価値があると思います。検査依頼は施設への立ち入りや患者への聞き取り情報を基に決定されますが、思いがけない病原体などが潜んでいることもあります。これを見落とさないためには、依頼された検査に迅速に対応しつつ、適切な検査が実施されているかを検証しなければなりません。自分の得た知識や経験を反映しながら、臨床検査技師として必要に応じて適切な検査を提案できるようになりたいです。